理念

M-GTA研究の知見を社会実装させ,ヒューマンサービスの課題解決に貢献する

私たちが目指すこと

私たちは,M-GTA研究の成果を社会実装することによって,ヒューマンサービスに携わる人たちを直接的かつ実効的に支援し,研究で社会に貢献することを目指します。
M-GTA社会実装研究会SIM=Forum for the Social Implementation of M-GTA research)は,M-GTA理論の社会実装を通して,社会に貢献することを目的としています。

M―GTA(Modified-Grounded Theory Approach: 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)とは,木下康仁(聖路加大学教授)が、B・グレーザーとA・ストラウスによるオリジナル版GTAの方法論的課題を克服するために考案した質的研究の方法です。

現在,対人援助,看護・保健・ソーシャルワーク・介護から,臨床心理・学校教育・経営マネジメントに至る,多様なヒューマンサービスの領域で,M-GTAを用いた研究が広く行われています。

本研究会が扱うM-GTA理論は,従来の科学的方法とは異なり,①数量的,質的を問わず研究成果の実践的活用を促す点,②その有効性の評価を組み込んでいる点,さらには,③実践と研究の絶え間ない循環の重要性を示唆している点(木下, 2020)から,その社会実装の可能性が最も高い方法で,その意味で,人文・社会科学史上初めての画期的,革命的な方法だと言えます。 

私たちM-GTA社会実装研究会(SIM)は,こうした「社会実装主義」の立場に立ち,M-GTA理論を用いて,アカデミックな研究の知見を様々な実践現場で応用するシステムを構築することを通して,現代社会の抱える複雑な課題の解決に貢献していきます。

引用文献
木下康仁(2020).  定本M-GTA 実践の理論化をめざす質的研究方法論 医学書院