「M-GTA結果図の極意」

11/27(日)は、今年度の、プロフェッショナル・ストレンジャー樫尾直樹先生の研修会「全8回シリーズ M-GTAの極意―諸質的研究法との比較から」の第6回目「M-GTA結果図の極意」を開催します。

プログラム内容です。

1 レビュー:カテゴリー化
2 M-GTAの手順
3 概念一覧表とその確認
4 結果図作成の基本ポイント
5 結果図作成の変遷の事例
6 その他留意点
7 質疑応答

以下は、講師の樫尾直樹先生からのメッセージです。先生からのこのメッセージだけでも、たくさんの気づき、学びが詰まっていると思いませんか。
 
 概念→サブカテゴリー→カテゴリーの段階を上り、概念一覧表が完成しました。
 さて、次は、いよいよその成果を、「結果図」と呼ばれる一枚の図にまとめていく段になります。
 概念一覧表が完成すれば、M-GTAにおける逐語の縮約(抽象化)という中心的作業は終了したことになりますが、それを視覚化し、分析テーマで規定した「プロセス」を明らかにするということが、結果図の役割です。プロセスの理解とともに、社会実装という実践的側面を考えると、この結果図の作成もきわめて重要です。
 概念一覧表があるのだから、結果図作成はわりと簡単なように思われます。しかし、それは違います。なぜなら、結果図の作成は、何度も何度もリバイスする試行錯誤のかたまりだからです。
 私の経験からしますと、数回で終わるのではなく、数十回、ときに100回以上もリバイスすることが必要な場合があります。「プロセス」を過不足なく図示するのは意外にたいへんなのです。
 あなたは、ときに(厳密にいえば、必ず)、分析ワークシートに立ち戻って、概念、サブカテゴリー、カテゴリーの修正をしなければならない事態に直面します。概念一覧表を図示することを通して、逐語の理解がどんどん深くなっていくからです。これは仕方がないというか、研究上はより正しい分析に近づくので喜ばしいことです。
 第6回目では、私の事例の結果図の変遷を示し、いつものように結果図のよりよい描き方をチュートリアルに説明し、皆さんの理解を促進したいと思います。

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ブログの更新が滞ってしまい、大変申し訳ございませんでした。先月末から昨日まで、怒涛の学会週間であったこと、この週末に開催していた学会では、実行委員として参画していたこともあり、バタバタと心身ともに忙しい思いをしておりました。企画、打ち合わせと、すべてzoomで行っていたため、大会当日に「初めまして」の方も多かったのですが、まるで旧知の仲であるような、そんな雰囲気での大会スタートとなりました。オンライン、対面の良さも感じつつ、いつか樫尾先生の研修会も対面で開催できたら、、と、思いを巡らせておりました(山本)。

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