25日(日)は「M-GTA分析ワークシート/概念化の極意ーGTA、KJ法との比較から」。
M-GTA社会実装研究会(SIM)の山本です。ここ数日、修論をリバイスしています。修論執筆時は、必死でやっていましたが、冷静に見てみると、概念が多すぎることや、結果図は見た目はキレイに整列しているものの、時系列に留まっているため、プロセスとして成り立っていない状態でした。実は、これらの課題は、修論執筆時も、その後も、ずっと自分のなかではモヤモヤしていたものです。皆さんはそういうご経験は無いでしょうか。グラウンデッド・セオリー・アプローチでは、カテゴリー同士の関係をパラダイム(カテゴリーを現象ごと、状況、行為/相互行為、帰結、という3つに分けること)で把握したうえで、カテゴリー関連図を作成し、足りない部分を理論的サンプリングしていきます(戈木、2016)。M-GTAでは、分析焦点者の視点から、分析結果を、理論、説明モデルとして表現したものが結果図です。このあたりの違いが、グラウンデッド・セオリー・アプローチにトライしたことで、少し理解できるようになりました。研究を進める上では、他の分析方法も理解した上で、自身の研究に向いている方法の選択をすることや、他の研究者に見てもらうことで、その相互作用で理解をより深めること、が大切なのだと、この数日、つくづく感じました。
今月25日(日)は、第13回SIM研修会「M-GTA分析ワークシート/概念化の極意ーGTA、KJ法との比較から」です。概念化するうえで、グラウンデッド・セオリー・アプローチやKJ法との比較を学ぶことで、正しい分析法を身につけましょう。(文:山本)

木下康仁, 2020『定本M-GTA-実践の理論家をめざす質的研究方法論』医学書院