データ分析を行う前に

久しぶりに『分野別実践編グラウンデッド・セオリー・アプローチ』(木下、2005)を読み直しました。どの先生も「分析テーマの重要性」を語っていらっしゃいます。「うまくいかないという感じを持ち続けていたので(中略)スーパービジョン開始時に徹底的に行われたのは「分析テーマの設定」であった。今から思うと、これがきっちりできていないのにデータ分析を行っていたことが、分析に自信がもてなかった理由の一つだと思う(pp36-37)」「概念間の動きがなかなか見えてこない(中略)当初の分析テーマがしっかりと定まっていなかったことに気付いた(p100)」「概念生成も大変な作業であるが、それ以上にこの作業がM-GTAで最も重要である(pp134-135)」。

今週末の第11回SIM研修会では、分析テーマの正しい設定の仕方について学びます。自信が無いまま、データ分析に進んで、躓いてしまうのではなく、今一度、自身の興味関心や問題意識を明確化し、分析テーマをしっかりと設定しましょう。

7/31(日)第11回SIM研修会 M-GTA分析テーマの極意-研究テーマと分析テーマに関する構成主義

イベント詳細
日時:2022年7月31日(日) 10:30-12:30  
講師:樫尾 直樹 慶應義塾大学文学部准教授 
開催形式:zoomオンライン 
定員:20名(先着順)
主催:M-GTA社会実装研究会(SIM) 

・単発での申込も可能です。
・eラーニング・復習用のアーカイブ配信はありません。

参加料
SIM会員  2,500円
非会員  5,000円 

詳細・お申し込みはこちらから

皆さまのお申し込みをお待ちしております。(文:山本)

引用文献 

木下康仁編著(2005)『分野別実践編グラウンデッド・セオリー・アプローチ』弘文堂