新年度に向けて
皆さま、こんばんは。M-GTA社会実装研究会(SIM)理事の山本です。昨日1/30は、慶應義塾大学文学部准教授 樫尾直樹先生の「M-GTAとテキストマイニングの混合研究法」、午後からはSIM定例勉強会が開催されました。長時間にわたり、研修会でのわかりやすいお話だけでなく勉強会でも貴重なフィードバックいただいた樫尾先生、ご発表いただいた代表の皆さま、ご参加いただいた会員の皆さま、本当にありがとうございました。
テキストマイニングは、一見とても扱いやすく、簡単そうです。ネットで検索すると、誰もが知っている名作と呼ばれる小説を、「テキストマイニングで分析したら、このようになりました」といった事例が出ていて、本当に簡単そうに見えるんです。ところが、実際のデータを分析しようとすると、「なんだ、これ?」というような意味不明な結果になってしまったり、「前処理」を行うにしても、RなのかPythonどちらを使うのか、等々、意外と(私のような素人には)難しいです。「Rを用いた推定または描画に失敗しました」の画面に、何度うなだれたことか・・・涙。それが、樫尾先生のご説明だと、不思議なことに、あれれ、こんなシンプルなことなのか、だから、前処理が必要なのか、前処理もこうやってやるんだ、と腑に落ちるんです。すごい、私、なんでもできそう!と思えてくるのです。樫尾先生、本当に最強です。・・・しかし、そう考えると、世の中に出回っている方法論的な書籍は、なぜあんなに難解なのか・・と八つ当たり的に思ったりします。
午後の勉強会では、それぞれの部会から研究についてのご発表がありました。レベルの高い、素晴らしいご発表に、「次は自分も!」とモチベーションが上がった方も多かったのではないでしょうか。部会ごとの情報共有の時間では、「他の部会の方のご意見が欲しい」「共同で何かできないか」というご意見も多かったです。部会を跨いで、合同で勉強会を開催するなど、今後に向けては、もっともっと”わがまま”になって下さい!多様なバックグラウンドをお持ちの皆さまだからこそ、ディスカッションすることで、例えば概念生成でも、全く異なった、よりフィットするものが出来上がるかもしれません。ぜひ、会員様向け掲示板を積極的にご活用いただき、勉強会のご提案などしていただけたらと思います。
さて、本日のタイトルです。「新年度に向けて」。昨日の勉強会でも、「投稿を終え、次、何をやろうか迷っている」「これから論文に取り掛かるのに、ヒントが欲しい」と、多くの会員の皆さまが、既に新しい目標に向けて動き出している様子が伝わってきました。私たちM-GTA社会実装研究会も、より社会実装するための変容を続けていきたいと思っています。今後の研修会や定例勉強会につきましては、皆さま方のアンケートをもとに、検討していきますので、引き続きよろしくお願いします。
