研究倫理について
M-GTA社会実装研究会(SIM)理事の山本です。皆さんは、グリーンブックをご存じですか?研究を進めるにあたって知っておかなければならないことや、倫理綱領や行動規範、成果の発表方法など研究者としての姿勢や心得が載っているものです。研究者が人間の尊厳及び人権を守るとともに、適正かつ円滑に研究を行うことができるよう、厚労省は2014年に「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」で、研究責任者の基本的な責務などを定めています。研究を進めるにあたって、改めて、グリーンブックを読んでいくと、ごくごく当たり前のことではありますが、「誠実な研究者」であるための、責務や姿勢のほか、研究を進める上でのデータの取り扱いなどが、具体的・体系的にまとめてあります。テキスト版はネットからも閲覧可能ですので、ぜひご覧になることで、今後の研究の進め方が想像しやすくなると思います。
さて、いよいよ明後日、7/18(日)は、「比較質的研究法論―自分に合った研究法とは?―【PART2】 <GTA, テキストマイニング, エスノグラフィー編>」です。講師は、慶應義塾大学文学部准教授の樫尾直樹先生です。樫尾先生の研究に対するエネルギッシュな姿勢に、「私も分析頑張ろう!」といつも刺激を受けています。オンラインでご参加いただけますので、質的研究法をより理解を深めたい方、分析方法に迷いがある方、ぜひ、ご参加いただければと思います。お申し込みはこちらから(お申し込みは、会員限定です)。

参考文献
日本学術振興会(2015)『科学の健全な発展のためにー誠実な科学者の心得―』「科学の健全な発展のために」編集委員会編、丸善出版
文部科学省・厚生労働省(2014)「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」