「研究のその先へ」~社会実装とは~

M-GTA社会実装研究会(SIM)です。本日は,私たちの名称である「社会実装」についてご紹介します。

社会実装とは,独立行政法人科学技術振興機構(JST)の「社会技術」という概念から生まれた言葉です。「社会技術」とは,「人間や社会のための科学技術」という意味ですが,「社会実装」とは得られた「研究開発成果を社会で利用・展開して、社会における具体的な問題を解決する取り組み」です。

私たちM-GTA社会実装研究会(SIM)は,「研究のその先へ」を合言葉に,研究成果をただ発表するだけに留まらず,多様なヒューマンサービスの現場で実践していくことを目標としています。熟達者が行っている支援を「支援プロセス」として理論を生成することで,従来行われてきたマニュアルやOJTの指導では行き届かない「現場の困り感」でさえ,誰もが適切に対応をしていくことが可能になります。社会実装を進めていくことが,より良い支援の提供に繋がっていくことから,社会課題をも解決しうる可能性の大きさがあります。(この続きは会員ページで

6/13(日)は,午前中に会員向けの研修会,午後は勉強会を企画しています。午前中の研修会では,「インタビューの実際【PART2】<実践編>やるべきこと,やってはいけないこと」をテーマに,慶應義塾大学の樫尾先生に再登場いただきます。午後は,「M-GTA分析 はじめの一歩」と称して,分析テーマの設定までの一番重要な部分を一緒に理解を深めていきます。

参考文献

芽 明子・奥和田久美(2015)研究成果の類型化による「社会実装」の道筋の検討,社会技術研究論文集,12巻,pp.12-22
独立行政法人 科学技術振興機構 社会技術研究開発センター(2013)科学技術と社会の相互作用科学技術と社会の相互作用,「科学技術と人間」領域成果報告書, p.8