修論中間発表と〇〇は似ている

SIM理事の山本です。皆さまは今年の連休はどうお過ごしでしょうか。修論の中間発表や,学会の大会に向けて,準備に追われていらっしゃる方にとっては,一気に追い込みたい期間でもあるといったところでしょうか。

本日のブログのタイトル,〇〇は何でしょう?

答えは「就活」です。私は大学で就職活動支援の仕事についています。就職の選考過程では,エントリーシートに記載した内容や,面接で答えたことに対して,面接官から「深堀り」されることが一般的です。たとえば,「周囲を巻きこんで,問題解決した」に対して,深堀というのは,「“周囲を巻きこむ”とはどういうことか?」「具体的にどのように巻き込んだのか」「そこで意識したことは何か」「なぜその問題に向き合おうと思ったのか」「苦労したことは」「どう乗り越えたか」といったものです。

ここまで読まれて,修論の中間発表のご経験がある方なら,「ああ!」とお気づきになられたのではないでしょうか。そうです,修論の質疑応答もこれと同じです。「なぜそのテーマに向き合おうと思ったのか」「先行研究との兼ね合いは」「この研究をやる意味・意義は」といった形で質問されることが多いです。

就活では「自己理解が大切」という言い方をしますが,修論の中間発表でも,自分が何を目的に,どうしていきたいのか,その根底にはどういった問題意識があるのか,取り組む上での自分なりの考えは,なぜそう考えるのか,と包括的に自己理解を深めていくことが大事になってきます。自身の考えや思いを言語化していくことで,自信を持って臨めるだけでなく,今後の研究を進めていく上でも,モチベーションとなっていくことでしょう。

9日には,第1回SIM勉強会を開催します。勉強会の最後に,質問コーナーを設ける予定です。執筆の際のちょっとした疑問や不安も大歓迎です。※勉強会には,別途申し込みが必要です。まだお申込みいただいていない方は,こちらからお願いします。

また,30日(日)には,慶應義塾大学の樫尾先生に質的研究法におけるインタビューの実際をご登壇いただきます。樫尾先生の貴重なお話を,SIM会員は無料で聞けるチャンスです。お申し込みがまだの方は,こちらからお願いします。

最後までお読みいただき,ありがとうございます。(文:山本)

Thanks to Harry