M-GTA社会実装への一歩~学会発表に向けて~
昨年は多くの学会で中止やオンラインに切り替えての開催,となりました。今年は,私たちM-GTA社会実装研究会(SIM)の理事も,連名で学会発表を予定しています。あれもこれも発表したい!という研究への熱い想いのほか,「発表ついでに,合宿にしよう!」と違った方向でも盛り上がっています。
なぜ,学会で発表するのでしょうか。
自分の研究成果を発表することによるメリットが沢山あるからです。大学院入学の際,一番最初に指導教員から言われたのが,「学会で発表をしてみましょう」ということでした。自身の研究をより多くの方に知ってもらうこと以上に,多様なバックグラウンドを持った聴衆とのやり取りから,これまで自身では気付かなかった新たな知見が得られます。私が前回ポスター発表した際は,現役の大学生から心理の研究者,教師といった幅広い方たちから,本当に色々なご質問やご意見をいただきました。答えきれないことは,後からメールさせていただきましたが,ものすごい濃い,かつ,温かい時間となりました。私が問題としていることを,実は多くの方も同じように困り感を抱いていると知ったことや,「必ず論文にしてください」とお声をかけていただいたことが,今の私の研究を支える原動力になっています。応用者が現場で実践できるモデルを,一日も早く作成していくことが,あの時に私の研究に興味を持って下さった方への恩返しになると信じて,使命感みたいなものを持つようにもなりました。また,口頭発表やポスター発表など色々あるなかで,より良い発表になるように色々な方に相談するなどしながら,準備を徹底していくことは,より研究の信頼性・妥当性を担保するものになります。ぜひ,昨年は発表を見送られた方も,今年は一緒に頑張りましょう。
私たちSIMの部会も,「垣根を越えた意見交換」を通して,新たな知見が得られるインタラクティブなコミュニティになることを期待しています。部会で,何ができるのか,どんなメリットがあるのかについては,5月9日(日)第1回SIM勉強会でご紹介します。お申込みがまだの方は,ぜひご検討下さい。(文:山本)
